レポート詳細画面
レポートID | 19 |
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登録日 | 2025年04月07日 |
公開日 | 2025年04月07日 |
修正日 | 2025年04月07日 |
ユーザーID | rhira |
氏名 | 平松 竜司 |
メールアドレス | 非公開 |
選手年齢 | 30代, 40代 |
性別 | 男性 |
選手障がい種別 | 車いす(下肢障害のみ) |
競技レベル(区分け) | 強化指定レベル, パラリンピック出場レベル |
運動の目的 | 長距離をメインとする車いすレーサー選手のパフォーマンス向上を目的とする。 |
環境について | 河川敷などで片道数㎞程度、障害物(信号、柵など)なく継続して走れる道。往復して実施可能。 |
指導の種類 | トレーニングメニュー・実践例の紹介 |
指導の内容 | 距離を乗りながら腕を使い切る目的とするメニューとして、ペース走(30分走)を実施した。 1回の練習としては、30分走×1~2。 インターバル時間は特に定めず、息が落ち着いたら次のトライアル。レストはしっかりとることを推奨。ただし、冬などで体温が下がりやすい場合は短め。 出力や速度は特に設定しないが、走行時間全体を通して平均的に負荷が上がるように意識する。 アップダウンなどの様々なコース条件があるとよい。平坦でも折り返しをすることで追い風、向かい風の条件を交互に入れながら実施するとよい。 全体にわたって強度を維持することを努める。登り区間や向かい風区間ではペースを落とさないように強度を維持する。特にきつくなる後半では力を絞り切るようなイメージで。 レーサー1人で走った場合、30分間強度を維持するのはなかなか難しく、集団走や自転車を先導にするなどが効果的である。自転車で先導する場合、パワーメーターをつけることでパワー値の確認が可能である。ただし、向かい風では追い風よりもパワー値は出やすく、追い風では速度を確認しながら過度に加速しないように注意する(向かい風同様のパワー値ではない)。また、自転車の加速と車いすレーサーの加速は異なるため、特にきつくなる後半で加速する際はレーサーを過度に離さないようにように注意が必要。 まずは10分走などをしっかり走り切れることが必要である。また、自転車で伴走・先導する場合は複数回一緒に走り、維持できるパワー値や速度の範囲をある程度把握することが求められる。 |
指導の結果 | 週2回程度でペース走をメニューに入れた結果、開始から1か月程度で伴走自転車のパワー値平均の上昇が認められ、3か月後の時点で10~15%の向上が確認できた。ただし、その数年前に実施した際は30分走ができなかったことから、トレーニングを積んだうえでの実施が必要である可能性がある。また、自転車で先導する場合はレーサーの加速特性を踏まえた走り方をする必要があり、ぎりぎりの負荷での実施を行う場合は伴走者も経験が求められると思われる。 選手の印象ではかなり効果的なメニューであるという評価であった。 |
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