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レポートID 14
登録日 2025年04月06日
公開日 2025年04月07日
修正日 2025年04月07日
ユーザーID rhira
氏名 平松 竜司
メールアドレス 非公開
選手年齢 30代, 40代
性別 男性
選手障がい種別 車いす(下肢障害のみ)
競技レベル(区分け) 強化指定レベル, パラリンピック出場レベル
運動の目的 長距離をメインとする車いすレーサー選手の持久力向上を目的とする。
環境について 河川敷などで片道5㎞程度、障害物(信号、柵など)なく継続して走れる道。
指導の種類 トレーニングメニュー・実践例の紹介
指導の内容 自転車競技のトレーニングメニューを参考に実施。
参考図書「自転車競技のためのフィロソフィー」柿木克之(ベースボール・マガジン社)
代謝能力向上の最も基本的な持久トレーニングメニューである10分走×2⁻3本を1回の練習で実施。
インターバル時間は特に定めず、息が落ち着いたら次のトライアル。心拍計などを用いて、HR110⁻120を下回るくらいが1つの目安。もしくは7⁻8分。ただし、冬などで体温が下がりやすい場合は短め。
インターバル中は停止していてもいいが、来た道をゆっくり戻るなど、軽めにこぎ続けることを推奨。
負荷強度を大きくする(ハンドリムへのプッシュ時のトルクを大きくする)ことを目指す場合は向かい風での実施。この場合、速度は低めとなる。
高速度帯での走行練習を目指す場合は追い風での実施。この場合、トルクは低くなる。
どちらも重要であるが、トレーニングの意図は異なることに注意。

10分間パワーを維持し続けることを目的とする。スタート直後はそれほどきつくないが、5分後くらいから徐々にきつくなってくるペース。直線で風向きが一定の場合は、一定の速度で走るのが1つの目安。ただしその速度は風速による。パワー値が測定できるとより良いが、車いすレーサーでは基本的に難しいことから、繰り返して感覚をつかむことが望まれる。1本目に10分走がギリギリできる程度のペースがよい。
パワーメーターを取りつ受けた自転車が伴走し、そのパワー値を一定に保つようにペースをキープするのも1つの方法である。
指導の結果 冬季トレーニングなどでは向かい風での10分走を基本として行った結果、伴走する自転車での平均パワー値で10%程度の向上が認められた。マラソンのレース時では特に後半でのペースの低下幅が実施前よりも小さくなったと考えられる。
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