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レポートID 10
登録日 2025年03月23日
公開日 2025年04月06日
修正日 2025年04月06日
ユーザーID yokomizuno
氏名 水野 洋子
メールアドレス 非公開
選手年齢 高校生(15~18歳相当), 大学生(18~22歳相当), 20代, 30代
性別 男性, 女性, その他
選手障がい種別 視覚障害, 立位(上肢障害:肘より上), 立位(上肢障害:肘より下), 立位(下肢障害:膝上・義足あり), 立位(下肢障害:膝上・義足なし), 立位(下肢障害:膝下・義足あり), 聴覚障害
競技レベル(区分け) 競技会出場レベル, 育成選手レベル, ハイトレーニングレベル(全国上位層), 強化指定レベル, パラリンピック出場レベル
運動の目的 短距離に於ける乳酸耐性トレーニング
* 乳酸耐性トレーニングは、短距離走においてスプリンターが高強度の運動を持
できる能力を向上させるためのトレーニングである。
短距離種目(100m~400m)は無酸素性代謝(解糖系)を多く利用するため、乳酸が蓄積しやすく、それに耐えながらハイパフォーマンスを維持することが重要になる。乳酸の処理能力を向上させることで、疲労を遅らせラストスパートやスピード持久力の向上につなる。かつて乳酸は「疲労物質」と考えられていたが、現在のスポーツ科学ではその考えは否定され、むしろ、乳酸はエネルギー代謝の副産物であり、適切に活用されればパフォーマンス向上につながることが言われている。どの距離を専門とするかによって、トレーニングの組み合わせを調整することが大切である。
乳酸耐性トレーニングのポイントは、トレーニング後の回復が重要となるが、このトレーニングは疲労が大きいため、十分な休養と栄養摂取が必要となる。無酸素系の能力を狙うトレーニング中はしっかりとしたスプリント動作を意識したフォームで行うことが大切である。
また、個人の種目に合わせた距離を設定しトレーニングを行うことも大切である。
ここでは、日本体育大学陸上競技部短距離班、パラアスリートブロックで行っている練習方法を紹介する。
環境について 400mの競技場がより良い
指導の種類 実践法
指導の内容 短距離走に於ける主なトレーニング方法
  *乳酸の処理能力が向上させることで、疲労を遅らせ持久力やパワーを高めることが
   できる。主なトレーニング方法は以下の通り。
  ① 300m~400mインターバル走
    ・400m・400mH選手向け=高強度で走りながら、乳酸に耐える能力を高める。
     (300m×3・R=3~5分)or(400m×2・R=⑤分)
     (350m+100m)+R=90“ 2~3set SetRest=10~15分
  ② 150m~200mレぺティション
    ・中盤~後半のスピード持続力を鍛える。100m・200m選手にも有効である。
     (150m×5)R=2~3分 
(200m×4)R=3分  
③ ショートスプリントでのレースペース走
・最大スピードの維持と無酸素性持久力の向上
     (50m+50m)×3 +R=30“ SetRest=3分
(60m×6)R=90“  (120m×3)R=2分
④  坂ダッシュ
・金持久力の向上と乳酸耐性の強化
(100m×4)2~3Set  
(100m+50m+150m+50m+200m+50m) +R=50mWalk back
(200m+50m+150m+50m+100m+50m)
指導の結果 上記の練習方法で数多くの学生やパラアスリートが成果を上げている。
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